第71章

「いくつかありますが、どれも以前デザインした作品で、あまり満足していないんです」前田南は首を振った。

「大丈夫よ、瀬戸瑞穂はとても話しやすい人だから」

村上美咲は彼女の手を軽く叩いた。

「それに、私があなたの味方でいるんだから」

前田南は彼女の真剣な様子を見て、思わず「プッ」と笑い出した。

「まるで子供を学校に送る親みたいな顔してるわね」

村上美咲はそう言われて、むしろ胸を張って顎を上げた。

「そうよ、私はあなたたちの仲介人で、今はあなたの保護者なの。私の言うことをちゃんと聞くのよ」

「やめてよ!」前田南は彼女に笑わされ、呆れたように首を振った。

村上美咲は口を尖らせた。

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